プロダクトマーケター(マーケティングプランナー)

募集背景
トヨクモは「すべての人を非効率な仕事から解放する」をミッションに、kintone連携サービス、安否確認サービス2、NotePM等を提供する東証グロース上場のSaaS企業です。
当社は営業電話をかけません。資料を読んでいただくために個人情報の入力を求めるフォームも置きません。「No form, No spam, No cold call」を原則に、お客様が自分で調べ、自分で試し、自分で選ぶ状態をつくる。これが私たちのマーケティング手法「TMM(トヨクモ・マーケティング・モデル)」です。
追いかけている指標は、リード数でもPVでもありません。無料お試しに申し込んだお客様が、実際にログインして製品を触ってくださった数。これを「お試し数(アクセス有)」と呼び、製品ごとに最大化することがマーケティング組織の仕事です。
検索、広告、コンテンツ、イベント。各領域には社内に担い手がいます。AI検索の広がりで、お客様が製品にたどり着く経路も増えました。足りていないのは、製品ごとに「目標と現状の差はどこで生まれているのか。だから課題は何で、どのチャネルに、いくら張るのか」を決める人です。そしてこの判断は、SEOや広告のように1人が全製品を横断して担える種類の仕事ではありません。製品が増えれば、その分だけ担い手が要る。だから専任を置くことにしました。
AI時代に、顧客起点で、各チャネルから試用増加への道筋を確立する。だからこそ、単一チャネルの専門家ではなく、全体を俯瞰して「どこに張るか」を決められる方を求めています。
仕事内容
〜担当プロダクトの「お試し数」に数値責任を持ち、戦略から戦術までを決める推進者を募集〜
担当プロダクトの「お試し数(アクセス有)」に数値責任を持つポジションです。どのチャネルにいくら張るかを設計し、各チャネルの担当者と組んで数字に着地させます。
入社時点の担当プロダクトは、当社最大の製品群である kintone連携サービス(FormBridge・kViewer ほか6製品)を想定しています。事業の状態に合わせて、他のサービスを担当いただく可能性もあります。内定のご提示時に確定してお伝えします。
責任範囲と、決められる範囲
当社は事業のレバーを分けて責任者を置いています。
(1) 流入からお試し(アクセス有)まで=本ポジション (2) お試しから契約までの契約率=プロダクトグロースグループ (3) 契約数の最終責任=部長。
本ポジションが数値責任を負うのは (1) です。担当プロダクトの投資配分を設計するのはあなたですが、各チャネルの担当者はあなたの部下ではなく、他の製品推進者も同じメンバーに依頼します。依頼が競合したときに順番を決めるのはマネージャーです。指示ではなく論拠で人が動く環境だと思ってください。
具体的な業務は以下を想定しています。
目標と現状のギャップ分解
サイト訪問数・お試し申込率・アクセス転換率等に分解し、GA4などのデータからボトルネックを特定します。当社が追うのはリード数ではなく、お客様が実際に製品を触った数です。指標の定義そのものが他社と異なるため、既存の勝ちパターンをそのまま持ち込むことはできません。
注力チャネルと打ち手の意思決定
検索・広告・コンテンツ・イベントのどこに、どれだけリソースを配分するかを設計します。ただし当社には「No form, No spam, No cold call」という制約があります。フォームでリードを集める、リストに一斉配信する、お試し中のお客様に電話をかける。他社で当たり前に使える打ち手が、ここでは使えません。制約の中で最短距離を引くことが、この仕事の難しさであり面白さです。「やらないこと」を決めるのも重要な仕事です。
Who/What/How の設計
担当プロダクトの「誰に・どんな価値を・どう届けるか」を定義し、それに沿って施策を立案します。
広告の出稿設計と予算配分
担当プロダクトの広告予算について、費用対効果を読み解き、どのメニュー・キーワードにいくら張るかを設計します(運用は外部パートナーもしくはインハウス)。プロモーショングループに広告の専任担当は置いておらず、この領域だけはご自身で手を動かしていただく想定です。
AI検索(AIO/LLMO)への対応
お客様が検索する場所そのものがAIに移りつつあります。担当プロダクトがAIから推奨される状態をどう作るかを、検索マーケティング・コンテンツの担当者と設計します。全社の最重要テーマの一つです。
振り返りと次の意思決定
施策の結果を数値で確認し、続けるか・やめるか・変えるかを判断します。
使用ツール:Slack/Google Workspace/kintone(サイボウズ株式会社)・kintone連携サービス(自社製品)/GA4/各広告媒体の管理画面/生成AI(Claude・Gemini・NotebookLMなど)
入社後の立ち上がり
この役割は、製品理解と全体俯瞰の両立に時間がかかることが分かっています。そのため、期待値を3段階に分けて設計しています。
〜3か月|わかる
担当プロダクトの顧客・課題・購買行動を理解する。現在の数値構造(サイト訪問数→お試し申込率→アクセス転換率)を自分で分解できる状態になる。既存施策と各チャネル担当の動きを棚卸しする。小さな改善を1本、自分で回して社内の進め方を体感する。
※この3か月間、KGIの数値責任は負っていただきません。製品と顧客の理解はカスタマーサポート、TMMの考え方は部長、戦略の組み立てはマネージャーが、それぞれ主担当として伴走します。次の段階に進む目安は、(1) 製品・顧客・TMMの理解が基準に達していること(2)担当プロダクトの数値構造をご自身で分解して説明できること (3) 各チャネル担当の動きを把握し、依頼の見立てが立つこと の3点です。3か月を目安に、この2点をマネージャーと一緒に確認します。早ければ前倒しになりますし、時間がかかりそうであれば伴走を厚くして調整します。期間を判定する場ではなく、伴走の量を決める場だと考えてください。
〜6か月|決める
四半期の投資配分を自分で引き、各チャネル担当と合意して実行に移す。優先順位を変える判断も自分で下す。
〜12か月|着地させる
担当プロダクトの「お試し数(アクセス有)」に対し、ご自身の設計で数字を着地させる。横展開できる「型」として言語化する。
ポジションの魅力
裁量は「どうやるか」ではなく「どこに張るか」にある
施策の実行方法を工夫する裁量ではありません。担当プロダクトの予算と人の時間を、どのチャネルに何割振るかを決める裁量です。
リードの数を積む仕事ではない
カタログも製品資料も、個人情報の入力なしで公開しています。「リードを何件積んだか」という指標が、そもそも社内にありません。トヨクモから営業電話もかけません(お客様からご依頼があった場合は対応している場合もあります)。問われるのは、お客様の疑問に本当に答えられたかどうかだけです。
決める人との距離が近い
担当プロダクトの戦略はマネージャーと組み立て、TMMの考え方は部長から直接受け取ります。決裁者と設計者の間に、階層はひとつしかありません。ただし公開するコンテンツには品質基準があり、基準を満たさないものは世に出しません。速く決めて、出す前に確かめる。この順番は徹底しています。
複数製品の「型」が、1社の中で積み上がる
顧客も購買行動も価格帯も異なる製品を横に見るので、1製品の運用改善では得にくい「製品特性に応じた投資配分の型」が積み上がります。将来的には、複数プロダクトを見渡して投資配分を判断する役割への広がりを想定しています。
入社前にお伝えしておきたいこと
魅力だけをお伝えするつもりはありません。先に知っておいていただきたい前提が5つあります。
製品理解に、相応の学習時間がかかります
kintone連携サービス(6製品)・安否確認サービス2・NotePMは、対象顧客も購買行動も前提知識もまったく異なります。最初の2〜3か月は「わからないことを潰す」時間が業務の大半を占めます。ここは省略できません。
各チャネルの担当者は、他の役割と兼任しています
外注先を一から探す必要はありませんが、本ポジションの依頼を主務として受ける専任メンバーはいません。数字で優先順位を説明できても、すぐ着手されるとは限りません。着手できる本数から逆算して打ち手を絞り込むことが、この仕事の実際です。
自分で手を動かすより、人を動かす比重が大きくなります
記事・メール・デザイン・オフラインの実務は担当メンバーが担い、動画・広報は別グループの所管です。主戦場は原稿でも入稿作業でもなく、意思決定と合意形成になります。例外は広告で、ここは専任がいないため、出稿設計をご自身で握っていただきます。実務を自分の手で回し切ることに手応えを感じる方には、物足りない仕事かもしれません。
組織は、まだ整っていません
役割分担が動くことを前提に働ける方に向いています。本ポジションは当面マネジメント職ではなく、部下を持たない「担当プロダクトの推進者」としてのスタートです。将来的なマネジメントは、実績に応じて開いていくキャリアとして想定していますが、入社時点でお約束するものではありません。
AI検索への対応に、正解はありません
お客様の情報接触の経路は変わり続けており、社内にも業界にも定石がありません。前例のない領域で仮説を立て、外し、直し続ける耐性が必要です。
求めるスキル・経験
【業務スキル】※以下をすべて満たす方を対象としています
目標と実績のギャップを定量的に分解し、複数チャネルへの投資配分を決めて成果を出した経験(目安:3年以上) 「どのチャネルに、どれだけ張るか」を決めた側の経験を指します。単一チャネル(SEOのみ、広告運用のみ等)の運用実務は、経験年数が長くても該当しません。GA4などのデータをご自身で確認し、ボトルネックの仮説を立てられることが前提です(分析の専任である必要はありませんが、人が出した数字を待つ状態では務まりません)。
BtoB SaaS(またはBtoBのITサービス)でのマーケティング経験 無形商材・複数の意思決定者・稟議を含む購買プロセスへの理解があること。年数は問いません。
製品・サービス単位でターゲット設計(Who/What/How)を詰めた経験 上位の事業戦略はほかの誰かが引いていて構いません。その中で「この製品は誰に、どんな価値を、どう届けるか」をご自身で詰め、施策に落とした経験を指します。
広告予算の配分をご自身で判断した経験 どのメニュー・キーワードにいくら張るか、どこで止めるかの判断。ご自身での運用に限らず、運用代
行のディレクション経験も含みます。
【AI活用スキル】
生成AI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)を目的に応じて使い分け、日常業務で活用していること。自分の言葉でAIの活用事例を語れること。
歓迎するスキル・経験
指揮命令権のない相手を動かし、成果に着地させた経験
本ポジションに部下はいません。各チャネルの担当者は、あなたの指示ではなく論拠で動きます。他部署や外部パートナーを巻き込んで合意をつくり、成果まで持っていった経験を評価します。役職・マネジメント経験は問いません。
上記の意思決定経験に加えて、検索・メール・イベント・コンテンツ制作のいずれかを自ら手がけた経験
依頼する相手の仕事を分かっていることが、社内で論拠が通る速さを決めます。
PLG(Product-Led Growth)型SaaSでのグロース経験
「製品の力で売る」モデルへの理解と、無料お試し・トライアル起点の指標を改善した経験。
AIO/LLMOに関する知見・実践経験
生成AIによる回答面での推奨獲得や、そのためのコンテンツ設計に関する知見。
求める姿勢
顧客起点|獲得件数より先に、「お客様が知りたいことに答えられたか」を問える
目的思考|施策数やPVを目的にせず、「何をやらないか」を自分で決められる
リーダーシップ&スピード|完璧な計画を待たず、仮説を出し、外して、直せる
チームワーク&公明正大|各チャネル担当の専門性を尊重し、都合の悪い数字を先に出せる
学習意欲|製品ごとに前提知識が大きく異なる環境で、自律的に学び続けられる
AI活用への積極性|AIを日常の道具として使いこなし、得た知見をチームに展開できる